"LEGOを使ったスクラム研修" というのを受けてみた

LEGO®ではじめるスクラム入門

だいたい半日でスクラムのエッセンスを体験できるという研修でした。レゴを使ったスクラムシミュレーションというのがあるらしく、それをより理解しやすいようにカスタマイズしたというものらしい。顧客役が欲しい街をユーザーストーリーとして挙げて、それをスクラムチーム役が作るというもの。


端的な感想としては、理解の浸透が進んでとても良かったです。もっと早く受けたかった。あ、あと楽しかったです。

その他、受講していいことや体験できることはリンク先の"参加者の声"を参考にして頂ければいいと思います。だいたい私もそこに書いてあるような感想を持ちました。

以下、思ったことをだらだらと。

座学ぶぶん

座学が最初の一時間強。スクラムの入門本に書いてあるようなことだけじゃなくて、スクラムの歴史やら原則やら根底にある基盤みたいなのを、色々な知見や考え方を交えてざっと紹介してくれた。多くの人はスクラムだとかアジャイルだとかは単純にプロセスとして捉えて入門して、勉強するウチに色々な考え方とリンクさせながら時間をかけて理解を深めていくんだろうけど、プロセスも大事だけど大きな枠組みとして捉えましょうというのが最初から教えて貰えるのでその後のスクラムシミュレーションも有意義になった。(なんかこうかくと「もっと奥が深いんだ」みたいな感じになるな…。奥が深いけどそういう謎めいたあれじゃないです。)
ただまぁ予習大事なのは当たり前だけど、入門本でプロセスくらいは理解しておいてから受けた方が良いんだろうなとは感じた。

複雑性には二つの特徴があるという話が導入で聞けたのは良かった。ソフトウェアを作ることを長年続けていると、分析と解決を繰り返すというのが体に染みこむんだけど、複雑さの特徴についてはあまり考えないので、まずはそこから理解し直そうかという構成はいいと思う。小さな規律ある繰り返しの中で生まれる小さな変化を利用して複雑さを解決する的な考え方は、話だけじゃなくて体験込みじゃないと理解しにくい。
ちなみに。詳しいことは受講して頂くとして、二つとは「Complicated(入り組んだ)」と「Complex(複雑な)」です。

体験ぶぶん

とてもためになりました。
本でアジャイルだとかスクラムだとか学んだだけだと、本当に心配になるんですよ。模造紙やら付箋紙貼って…え?こんな感じかな?とかいっておそるおそるやるんですよ。写真でよく見るけどホントにこんな感じ?みたいに、しまいには変な汗が出てくる。
それを先生立ち会いの下みんなでやって、ベロシティがでてきて、おおホントに予測できるわ〜、本に書いてある通りだわ〜みたいな体験が出来る。

アジャイルの説明に「作ってるうちにより価値を高めるアイディアが出る」的な話はよくあると思いますが、そういうのがシミュレートできていました。「駅前にオブジェが欲しい」というのが街を作っていく中で、顧客役から出てきたのですが、「オブジェが欲しいってのはハナからでてくるような要望じゃ無い。街を見て感じるウチにでてくるような要望だ」と、時間を割いてこのシミュレートで得られた体験について講師補佐の角谷さんが説明してくれました。言われるウチに「お、お〜。コレを大切にしているのか」と改めて思い直す次第。