スクラム道.04に参加してきた

参加してきました。覚えてる間に書いておきます。

[ATND]スクラム道.04
http://atnd.org/events/11978

Twitterハッシュ:#scrumdo

スプリント0がテーマ。スプリント突入前にはどうすべきか・みんなどう考えているかを議論・共有する場でした。


私の勤め先の業種であるSIerは、とりあえず「はじめよければ全てよし(極論)」ということになっている。なので、「あらゆる前提や成果物は事前に明確にして約束してから始める。」ということが体の芯まで叩き込まれている。
そういう中で育っているので、アジャイルな開発の事前準備をするとき、いつもモヤモヤする。他のみなさんはどのくらいの時間かけてどういう事をやってるんだろう?というので参加してみた。
だって、約束(決め)しすぎたら逐次動的に様々な意味で適応出来ないし、作りすぎの無駄を生んだりして、良いことがなくなっちゃう。でも準備期間は要るよね。でも準備期間って我が業界の人はスゲー張り切るよ?みんな張り切っちゃわない?悶々悶々悶々...という感じ。


「読み手」と称される発表者によってテーマについて軽くプレゼンしてもらった後、5,6人1チームで議論して発表するような形式。

まずは平田さん(@yodack)が、スクラムコーチとして入ったプロジェクトの事例紹介から。入った先のお客さんでは、すでに「要件定義」や「○○分析」などなど所謂「上流工程」相当の分析が済んでいて、そこからスクラムを開始したという事例。開発に使うツールの選定などでの苦労話など。後に聞いたことだけど、最終的にスプリント0を3回やったらしい。うん、結構苦労してる。「お、要件定義とかはしちゃってるんだ。へー」という感想。

その後、林さん(@essence_s)のスプリント0を何故やるのかについて、外堀を埋めるような周到な説明。後で資料をSlideshareあたりに上げていただけるそうなので、上がったらリンク貼っときます。資料と当日の写真が上がっていました↓。
スクラム道04 「スプリント0」: http://d.hatena.ne.jp/essence/20110211

その後、起・承・転・結という4回のテーマを参加者で作られたチームで議論した。

「起」では前段の「読み手」の話から連想した事をブレインストーミング的に付箋に書いて壁に貼りまくる。「承」では、「起」で貼られた付箋の中から気になるテーマを決める。その後の「転」「結」でテーマについてそれなりに結論を出す。

私が参加したチームでは「スプリント0の最初は何をすべきか」みたいなテーマで議論することになった。「最初に何をするかは、その前に何が起こっているかにかかっているでしょう」といった方向に議論が発展していった。まぁ色々意見は出たけど結局のところ、参加者らの業務内容が結構違うので「プロジェクトを進めていく中で、みんなの意識や目的の共有の為に、チームメンバの間の距離がゼロ(心の?知識レベル?理念?全部?「何の距離」かは議論しなかった)になるように努力することを共有する。そのためには席替えが最初の一歩だ。」みたいな抽象的な結論になってしまった。抽象的なところが少し残念だったけど、うまく意見言えない自分が情けない。でもまぁそういうのはとても大切だよなとは思う。みんな意識高い。

結論が抽象的になった要因とはいえ、参加者の業種や仕事の仕方がそれぞれ違うのは面白い。いつも同じメンバーでプロジェクトしているという方は、スプリント0はみんなの心の中にあるだけだよみたいなこと言ってたし、H/W部隊も一緒の製品開発の人はステークホルダとか多すぎてもう大変、スプリント0も大変そうみたいなことを言っていた。


で。結局のところ、私の悶々が解消されたかというと、これが結構意外にも解消されたという。
要するに私が考えすぎだという。状況や周りの状態をみて都度やるべき事を決めればいいと。ただ、初めてアジャイルな開発をする場合などでは、その理念や目指すところなどを全員で理解して貰うことはもちのろんの事ではあると思いますが。

「適応肝要」みたいなことは頭で理解していたのに、こういった平凡な結論にならないのは「論語読みの論語知らず」みたいな感じで、自分の頭でっかちなところが露呈しているのが情けない。

あと、スクラム方面の人たちはスゲーエネルギッシュだよなぁ。なにこのエネルギーと思いました。

とにかく勉強になりました。読み手、企画、スタッフ、議論していただいた方々、ありがとうございました。

# あと、ATNDの参加メッセージも「参加する意志が感じられない問題」
# もあったみたいで、これも頭でっかちなところでてるよなぁと反省。